DDモータ(ダイレクトドライブモータ)とは、減速機やベルトを介さずにモータが直接負荷を駆動する方式のモータです。機構がシンプルなためバックラッシュや摩耗がなく、静音性や長寿命、そして高精度な位置決めが可能になります。特に低速域で大きなトルクを発揮できる点が特徴で、産業用ロボットや検査装置、医療機器など精密さと信頼性が求められる分野で多く採用されています。当社のμDDモータは世界最小クラスのサイズでありながら高トルクを実現し、省スペース化や装置の軽量化に大きく貢献します。
減速機や歯車を介さずモータが直接負荷を回転させる方式です。ギアによる摩耗やバックラッシュがなく、高精度な位置決めと滑らかな動作を実現できます。部品点数が少ないため装置全体を小型・軽量化でき、静音性や長寿命にもつながります。さらに保守コストの削減や安全性向上といったメリットもあり、精密機器やロボットの駆動に最適な構造です。

小型のダイレクトドライブモータを豊富に取り揃えております

μDDモータ(マイクロ・ダイレクトドライブモータ)は、マイクロテック・ラボラトリーが独自開発した世界最小クラスのダイレクトドライブモータです。
従来のモータのように減速機を介さず、モータの回転をそのまま負荷に伝えるギアレス駆動を採用しているため、バックラッシュや摩耗がなく、滑らかで高精度な動作が可能です。
特に低速域で大きなトルクを発揮できる設計となっており、半導体製造装置や検査装置、産業用ロボットなど精密な位置決めと信頼性が求められる分野で活用されています。
さらに、モータ内部には高分解能エンコーダを一体化しており、微細な角度まで正確に制御できます。中空軸構造を備えているため、内部にケーブルやエアチューブを通すことができ、装置全体の小型化や設計自由度の向上にも貢献します。
小型ながら高トルク・高精度・静音性を兼ね備えたμDDモータは、従来の駆動方式では解決できなかった課題を解消し、次世代のモーションコントロールを支える革新的なモータです。

現場課題の3ロスを解消します
採用事例

ギアレス構造により振動やバックラッシがなく、繊細なウエハを確実かつスムーズに反転可能。装置全体の軽量化、省スペース化にも貢献し、半導体製造工程での高い生産性と安定性を支えています。
カスタマイズ事例

MDH-30シリーズの中空軸内にM5×0.8タップを切りました。
このタップを利用してロータリージョイントの接続が可能です。
主に後工程での採用。中空構造とカスタマイズ性で痒い所に手が届くモータ。
<パンフレットダウンロード>
限られたスペースで高精度な回転制御を実現。省スペース試験装置に採用。
レーザーアッテネータを同軸上で構築したり、ジンバルのパンチルトに高精度な中空モータが最適
小型高トルクでロボット自体も小型化できる上、中空大口径なためケーブル配線も楽になる
触覚フィードバックを伴う制御において、バックドライバビリティの高さが評価されています。

| 項目 | μDDモータ | 一般的なDDモータ |
|---|---|---|
| サイズ | 超小型・軽量(数cmクラスでも高性能) | 中〜大型(重量・スペースを要する) |
| トルク密度 | 高トルク密度設計で同サイズ比の出力が大 | サイズに比例してトルク増加(効率低下傾向) |
| 中空軸 | 中空構造に対応し、配線・配管を内部通過可能 | 非対応または制限あり |
| 精度 | ミクロン単位の高精度位置決めが可能 | 高精度だが構造上わずかな誤差が発生 |
| バックラッシュ | ギアレス構造のためゼロバックラッシュ | ギア構造や伝達部で微小なバックラッシュ発生 |
| 静音性 | 摩擦が少なく極めて静音・低振動 | 回転部や減速機によるノイズが発生 |
| 用途 | 医療機器、精密ロボット、半導体装置など | 産業用ロボット、搬送機、工作機械など |
| カスタム対応 | 高自由度。サイズ・軸構造・制御方式を柔軟に設計可能 | 標準仕様中心。カスタムは限定的 |
お問合せいただきましたら専属担当が付き選定サポートいたします。
モータ選定、ドライバ選定はこちらから
・オートチューニング機能 導入手順と実力値はこちら
(2024年リリース)
・マニュアルチューニングでさらに最適設定
チューニングレシピ、手順はこちら(ユーザ登録必須です)
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・ユーザ様が使い慣れたドライバーでも使用いただけます。
対応メーカーはこちら
ハードウエアは多くのテストを合格した製品を厳密な品質保証体制によって管理されています。
万一初期不良でも無償交換致します。
アフターサービスは、修理対応、不調の原因解析の2つになります。

Q μDDモータはどのような種類のモータでしょうか
A ACサーボモータです。ドライバ電源電圧はDCですが、内部は三相PMロータです。超低速~高速まで滑らかな位置速度制御や、高精度電流制御が可能です。
Q μDDモータはなぜ高精度位置決めが可能なのでしょうか
A MTLのモータコアは他社の一般的なモータに比べてスロットを細かく分割しております。また一体設計しているエンコーダの分解能が高く、より細かい位置を監視している為に高精度の位置決めが可能となっています。
Q μDDモータを使用した装置の特長として「静音性」とあるが、なぜ静かになるのでしょうか。
A モータの高回転による機械的な摩擦音や減速機による摩擦の摺動音は、ダイレクトドライブ機構にて装置を製作されることでなくなるためです。
Q 既存のモータと置き換えできますか
A MTL製ドライバを使用したトルク・電流・速度それぞれの制御が可能な他、三菱電機製 MELSERVO-J5 やパナソニック製 MINASシリーズとも接続可能です。具体的な選定についてはお問いあわせください
Q 従来モータとの比較表はありますか?
A 従来のモータ+ギアのアクチュエーターとの比較は以下の通りです。
| 項目 | 従来モータ+ギア | μDDモータ |
| バックラッシ | 発生あり | なし |
| 設置スペース | 大きくなりがち | 小型化可能 |
| 静音性 | 摩擦音あり | 非常に静か |
| メンテナンス | 摩耗品あり | ほぼ不要 |
マイクロテック・ラボラトリー株式会社は、1981年設立以来、小型・高精度のロータリーエンコーダとダイレクトドライブモータの専門メーカーとして発展してきました。
神奈川県相模原市に本社を構え、精密機器、ロボット、半導体製造装置など幅広い分野に製品を供給しています。当社の強みは「小型でありながら高性能」を実現できる独自技術にあります。
世界最小クラスのDDモータ「μDDモータ」は、高分解能エンコーダを一体化し、ギアレス駆動による高精度制御と静音性を両立。
さらに大径中空軸構造で設計自由度を高め、装置の省スペース化に貢献します。また1台からのカスタム対応が可能で、多品種少量のニーズにも柔軟に応える体制を整えています。
大手メーカーにはない機動力と、40年以上培った開発実績こそが当社の最大の強みです。
| 商号 | マイクロテック・ラボラトリー株式会社 |
|---|---|
| 設立年月日 | 1981年2月1日 |
| 資本金 | 4,550万円 |
| 代表取締役社長 | 野村 優介 |
| 事業内容 | ロータリエンコーダ「マイクロエンコーダ」ならびにダイレクトドライブモータ「μDDモータ」の設計・製造・販売 |
| 決算期 | 7月31日 |
| 本社所在地 | 〒252-0318 神奈川県相模原市南区上鶴間本町8丁目1-46 |
| 連絡先 | TEL:042-746-0123(代表) FAX:042-746-0960 |
| 主要取引銀行 | 横浜銀行 相模大野支店 三菱UFJ銀行 町田支店 みずほ銀行 町田支店 |
| 主要納入先 | 株式会社IHI / 株式会社IHI物流産業システム / 大久保歯車工業株式会社 / 株式会社昭特製作所 / 日本電子株式会社 / 株式会社日立ハイテクサイエンス / 株式会社小野測器 / オリンパス株式会社 / 株式会社ハーモニックドライブシステムズ / キヤノン株式会社 / 富士フイルム株式会社 / ソニー株式会社 / 株式会社本田技術研究所 / 株式会社東芝 / パナソニック株式会社 / トヨタ自動車株式会社 / 牧野フライス精機株式会社 / 株式会社ミツトヨ / 株式会社ニコン / 守谷輸送機工業株式会社 / 株式会社湯山製作所 / 山洋電気株式会社 / その他 |
