よくある質問 エンコーダ編#3

故障かなと思ったら

Q エンコーダの調査や修理は対応してもらえますか?

A まずは、こちらのフォームより以下の情報をご連絡頂けますとスムーズです。
内容によっては、製品が破損していない可能性があります。

お問い合わせフォームからご連絡ください
<可能な限り詳細にお伝えください>
・型式
・購入時期
・使用期間
・取付方法
・信号線の延長の有無
・不具合状況
 ・どの信号が出力しないのか
 ・機械的な動作不良の状態


Q エンコーダ出力波形に規則的にノイズが乗っているが原因は何ですか?

A エンコーダ矩形波出力波形の平坦部にヒゲのようなノイズがケーブルの長さに応じて発生します。


因はケーブル内の信号線間の浮遊容量の影響でA相、B相のスイッチング立ち上がり、立下り時お互いの信号線にショックを与えて発生したものです。
したがって、A相のハイレベルの時にB相の立ち上がりのショックがA相のハイレベルの上側にノイズが現れます。
同様にA相のロウレベルの時もB相の立下りで下側に向かってノイズが発生します。

これを軽減するには、負荷抵抗を小さくする、ケーブルを短くする、浮遊容量の少ないケーブルにする、ケーブルのシールド線を0Vラインに接続すると、レベルを小さくする効果があります。
基本的にはシステムの取り込み信号検出(H,L)の範囲外であればまったく問題ありません。

また、A相の”H”の次はB相が”H”になってカウントUPをするため、途中でA相がばたついても、カウントUPはしないので問題ないと考えます。

Q 購入から10年以上使用している製品の修理はできますか?

A 10万時間以上ご使用されているとLEDの光量劣化の可能性が高いため、新品のご購入をおすすめしております。

Q ワイヤー式リニアスケール”MLSシリーズ、MLAシリーズ”のワイヤー交換は可能ですか?

A 可能です

ただし、エンコーダ出力や機械的な異常等がないか調査を行いますので、一度製品を弊社宛にご送付ください。

Q ワイヤー式リニアスケール”MLSシリーズ、MLAシリーズ”を使用中にまれに、カウント違いが起きることがあります。故障でしょうか。

A 使用方法の中で制御機器によりワイヤーが引き出た状態で、ワイヤーの自重で振れる(びびり、衝撃的な振動)状態が発生する場合、エンコーダが追従できない時があります。

ワイヤーは出来るだけ振動および縄跳びのような触れ回りの無い状態を確認してください。

Q 中空軸タイプのエンコーダを使用中に、カウント違いが起きることがあります。故障でしょうか。

A 可能です

エンコーダの取り付け状態をご確認ください。 取付部が滑っていると正常にカウントできないことがあります。 中空軸タイプエンコーダの取付方法は こちらから

Q エンコーダのアース線(シールド線)は装置側に接続したほうがいいですか?

A エンコーダケーブルのシールド線は耐ノイズ性を高めるためにもFG(アース)に落とすことを推奨いたします。 

また、お客様側のPCBボードも同様にFG(アース)に落とすほうが良いと考えます。

ただしFG側にノイズ源がある場合にはその限りではありません。

Q エンコーダの信号が出力されなくなりました。何が原因でしょうか。

A 様々な原因が考えられます。以下に何点か原因と考えられる物を列挙いたします。

1)電源のVccとGNDの逆接続
  作業者による配線ミスによる逆接続やコネクタの接続ミスが考えられます。

  接続は専任者による作業をお願いいします。

(2)過電圧
  安定化電源等を用いて、供給電源仕様範囲にてご使用ください。
  また、他の製品からのノイズの影響を受けないよう配線にご注意ください。

(3)サージ製ノイズ(静電気)印加
  弊社で実施している静電気対策をご紹介いたします。
   ①帯電防止作業着の着用
   ②帯電防止靴の着用
   ③作業台はアースのとれたマットを設置。
   ④工場出入口に、静電気除去パネルを設置。
   ⑤静電気除去リストバンドを装着
   ⑥イオナイザーの設置

(4)信号線同士の短絡
  信号線同士が短絡することで正しくパルスを受け取れなくなっている可能性があります。
  特に不要な配線又は浮いた配線が有る場合、発生しやすい不具合です。
  配線の末端部分の確認をお願いします。