EOLでお困りの方へ
◯調達のお客様へ
◯設計のお客様へ
仕様が少しでも違うとどうなるか
再選定や取り付け追加工、焼損など結果的に交換まで時間がかかってしまいます。
- 外径:取り付け不可
- シャフト径:カップリング再選定
- 電源電圧:使用できない、エンコーダ焼損の恐れあり
- 出力回路:カウント不能
- 回転数、応答周波数:ベアリング破損、パルス飛びでカウントがうまくできない
- 耐荷重:ベアリング破損、精度不良
現状お使いの型番からすぐに後継を提案します。
ロータリーエンコーダ3,000種を超えるランナップより最適な機種を提案させて頂きます。
エンコーダの型番をお知らせいただければ、最短即日で互換候補をご提案します。
EOL対策チェックリスト
現在ご使用中のエンコーダで1つでも当てはまる方は、早めの対策をお勧めいたします。
◻︎メーカーから今後の供給計画が出ていない
◻︎同シリーズの他型番がすでにEOLしてしまっている
◻︎生産開始から10年以上が経過している
◻︎年間使用台数が少なく優先度が低くなりやすい
◻︎海外製で供給不安がある
◻︎分解能・電圧・機械サイズなど特注品を使用
機械的互換性を最優先に確認
まず確認すべきは、外形寸法・取付ピッチ・シャフト径などの機械的条件です。
図面やCADデータをもとに、現行品と候補品の寸法比較を行うことが重要です。
☝️同径・同取付タイプでも、シャフト長さや固定方法(クランプ式/スリップオン式)が異なる場合があるため要注意。
電気的互換性(信号形式・電源仕様)
次に確認したいのが、出力形式・分解能・電源電圧といった電気的条件です。
インクリメンタル型では、TTLやラインドライバ出力など複数の信号形式が存在します。
アブソリュート型でも純二進コードとグレイコード、出力コードの違いがございます。
制御側の入力仕様に合わせた選定ができていないと、信号をカウントすることができなかったりノイズ干渉が発生する可能性があります。
☝️5V/12V/24Vなど電源系統の違いや、A相・B相・Z相の極性設定も確認する。
3. 制御互換性(信号読取側との適合)
近年の制御装置やドライバでは、エンコーダ信号の解釈方式が多様化しています。
そのため、制御機側が受け取れる信号仕様(パルス数・インタフェース形式)との適合確認も不可欠です。
特に、上位機との通信同期や位置原点復帰タイミングに関わる部分は、仕様書レベルでの照合をおすすめします。
比較時に整理しておく情報
代替検討の際には、次のような情報を一覧化しておくとスムーズです。
- 使用中のエンコーダ型番・メーカー名
- 取付寸法図または現物寸法
- 電気的仕様(出力形式・分解能・電源)
- 使用環境(温度・振動・ケーブル長)
こうした情報をもとに、複数候補の比較表を作成すれば、適合判断が可視化できます。
MTLが提供する「代替選定サポート」
MTLでは、インクリメンタル型エンコーダの代替品をお探しの設計者・技術者の方向けに、「エンコーダ選定ガイド」 をご用意しています。
また、弊社は自社都合での生産中止を行いません。
40年以上継続して生産しているロングセラー製品も取り扱っております。
👉 資料ダウンロードはこちら
[エンコーダ選定ガイド(PDF)]
また、「どの製品を選べば現行装置と完全互換か」など、技術的なご相談にも対応しています。
👉 代替選定のご相談はこちら
MTL製品への置き換え事例
今までのカスタマイズ実績から現在お使いのエンコーダに限りなく近い仕様のエンコーダを生産することも可能です。
”今の装置を変えずに置き換えたい”というニーズに最適です。
対応例:(取り付け互換フランジ作成/ケーブル長、終端加工/対環境性、真空使用)
【エレベータ/計測用途】旧モデルEOLに伴う置き換え
課題:ホールセンサー出力(UVW)が合わない。
提案:ホールセンサー付きエンコーダ+外形互換あり
効果:既存機の延命と品質維持が可能に。
ベースエンコーダ:MEH-30-2048PC4 (インクリメンタル,ABZ2048パルス,オープンコレクタ24V仕様)
【舞台装置/駆動用途】現行モデルの長納期に伴う置き換え
課題:現行エンコーダが長納期化してしまい、生産に間に合わない
提案:ケーブル長変更+コネクタ互換
効果:設計変更なしで納期安定化。
ベースエンコーダ:MAS-42-1024G5 3M (アブソリュート,グレイコード1024パルス,オープンコレクタ12V~24V仕様)
まとめ
エンコーダの代替選定は、単なる部品の置き換えではなく、
装置全体の安定稼働を維持する“再設計リスクマネジメント”です。
インクリメンタル型は依然として多くの設備に組み込まれており、
適切な代替を選べば、長期稼働とコスト最適化を両立できます。
MTLは、技術者目線での比較・提案・供給体制を通じて、
「信頼できる次の1台」をご一緒に探すパートナーとしてお手伝いします。
マイクロテック・ラボラトリー株式会社
ロータリーエンコーダ担当 山崎淳 清水智弘
