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MTL マイクロテック・ラボラトリー

中空モーターとは

中空モータとは

回転軸の中央に貫通穴を設けた構造のモータになります。
通常のモータと同様に回転トルクを発生しつつ、中心部に配線・配管・シャフトなどを通せることが大きな特長です。
本ページでは構造・メリット・採用事例を解説いたします。









なぜ中空モータが必要なのか

装置の設計、組み込みでこんな課題はありませんか?

  • ・モータ周辺の配線が複雑になる
  • ・エア配管や真空配管の取り回しに困る
  • ・可動ケーブルの断線が心配
  • ・多軸化によって装置が大型化してしまう
  • ・光学機器の中心合わせが難しい

これらを解決する選択肢として、中空モータが採用されています。

中空モータとは

中空モータの構造

  • ・回転軸中央に貫通穴を設けたモータ
  • ・配線・配管・シャフト・光軸を通すことができる
  • ・回転性能と中空構造を両立
中空モータの画像1

通常モータとの違い

通常モータ中空モータ
軸が中実構造中心軸が貫通構造
外側に配線中心へ配線可能
ケーブルの引っ張りなどレイアウト制約あり自由度が高い

この中空構造により、装置内部の機構をシンプルにまとめ、ケーブルの取り回しや可動部の干渉を抑えることができます。

ロボットアームx中空モータ



中空構造であることのメリット

①配線・配管をモータ中央に通せる

  • ・カメラやセンサのケーブル、真空チューブ、エア配管などをモータ中心に通すことが可能
  • ・装置をコンパクトにするだけでなく、配線保護や断線リスクの低減にも寄与する

②装置の省スペース化

  • ・モータの内部を有効活用できるため、装置全体の高さ、奥行きをコンパクトに。
  • ・アクチュエータの周辺部品の削減にも寄与。
  • ・可動ケーブルを減らすことができるためメンテナンス性も向上します。

③光学・画像処理装置との相性

  • ・レーザー、カメラ、光源などは中空軸に貫通させることで、光線と回転軸を同軸上に配置できる。
  • ・ステージ用途としても中心合わせが重要な機構で一致、安定に有利。

④ダイレクトドライブ化との親和性

  • ・取り付けにカップリングを使用しないことで、取り付け誤差を削減。
  • ・ギアレスで駆動することで、バックラッシがなく滑らかで静音。
  • ・高分解能エンコーダと組み合わせることで、微細な位置決めが可能。

 

設計時のポイント

中空径を決めるポイント

  • ・ケーブル本数
  • ・配管径
  • ・光軸径
  • ・曲げ半径
  • ・将来貫通させるものは増やすか

モータ選定

  • ・必要トルク
  • ・軸形状
  • ・慣性
  • ・回転速度
  • ・エンコーダ分解能

採用事例

半導体製造装置

真空配管・配線・センサケーブルを中空部へ集約することで、装置の省スペース化、高速搬送、高精度位置決め、クリーンな機構設計を実現します。

半導体業界採用事例

ロボット

関節内部へ配線・配管を収納することで、可動範囲の拡大、断線リスクの低減、軽量化、高精度な姿勢制御に貢献します。

ロボット業界採用事例

光学

光軸をモータ中心に通すことで、光学系の小型化、高精度な光軸調整、レーザー制御、光通信の追尾性能向上に貢献します。

光学業界採用事例

医療

レンズ・プローブ・ピペットなどを中空軸と組み合わせることで、高精度な位置決め、小型化、静音化、高い再現性を実現します。

医療業界採用事例

FA

回転テーブルや組立装置の配線・配管を内部化することで、省配線、省スペース、保守性向上、高精度な回転制御を実現します。

FA業界採用事例

MTL中空DDモータの特徴

μDDモータ一覧

業界最大級の中空率を誇るダイレクトドライブモータ

・他社での取り扱いがないφ13〜φ100の小型領域

・ギアレスでも駆動可能な高トルク(最大約10Nm)

・業界でも最大級な中空率最大55%

低減速ギアつきQDDモータも

MTLでは、小型DDモータの技術をベースに、低減速比ギアを組み合わせたQDDタイプも取り扱いしています。

ダイレクトドライブモータそのもではトルクが足りないという方は、こちらもぜひご検討ください。


まとめ

中空モータは

単なる「穴の空いたモータ」ではありません。

  • ・配線や配管の自由度向上
  • ・小型化
  • ・高精度位置決め
  • ・メンテナンス性向上

といった装置全体の価値向上につながる設計要素です。

さらにDDモータと組み合わせることで、

高精度・高応答・高自由度を兼ね備えた駆動システムを実現できます。