【テスト】DD（ダイレクトドライブ）モータとは

特徴、どんな用途があるのかを解説
弊社の高トルク、中空軸の世界最小クラスのダイレクトドライブモータで、省スペース化・高精度化を実現したケースも紹介

DDモータとは？

DDモータ（ダイレクトドライブモータ）とは、減速機やベルトを介さずにモータが直接負荷を駆動する方式のモータです。機構がシンプルなためバックラッシュや摩耗がなく、静音性や長寿命、そして高精度な位置決めが可能になります。特に低速域で大きなトルクを発揮できる点が特徴で、産業用ロボットや検査装置、医療機器など精密さと信頼性が求められる分野で多く採用されています。当社のμDDモータは世界最小クラスのサイズでありながら高トルクを実現し、省スペース化や装置の軽量化に大きく貢献します。

ギアレス駆動とは？

減速機や歯車を介さずモータが直接負荷を回転させる方式です。ギアによる摩耗やバックラッシュがなく、高精度な位置決めと滑らかな動作を実現できます。部品点数が少ないため装置全体を小型・軽量化でき、静音性や長寿命にもつながります。さらに保守コストの削減や安全性向上といったメリットもあり、精密機器やロボットの駆動に最適な構造です。

バックドライバビリティとは？

バックドライバビリティとは、外部から力を加えた際にモータの出力軸がスムーズに逆回転できる性質のことを指します。 一般的なモータではギアや減速機を介しているため、外力が加わっても軸が動きにくく、柔軟な動作が難しくなります。 一方、バックドライバビリティに優れたモータは、外力に対して自然に応答し、まるで人の手で動かしているような滑らかな感触を得ることができます。

DDモータで解決できること

• 高精度な位置決めが可能です

  ギアを使用しないためガタつきがなく、ミクロン単位の位置決めが実現できます。

• 装置を小型・軽量化できます

  減速機やベルトが不要な構造のため、全体の装置をよりコンパクトに設計できます。

• 静かで滑らかに動作します

  機械的な摩擦が少ないため、静音性に優れ、スムーズな駆動が可能です。

• メンテナンスコストを削減できます

  消耗部品が少なく、長寿命なため、メンテナンスの手間とコストを抑えられます。

• 安全に人と協働できます

  バックドライバビリティが高く、人との接触時にも安全に動作します。

• 配線・配管をすっきり収められます

  中空軸構造により、モータ内部にケーブルや配管を通すことができ、設計がシンプルになります。

ギアレスにすることによる主な効能

• 静音化

  ギヤの摺動音がないため、作業環境の改善や装置の異音に気が付きやすくなります。

• 高精度化

  ギヤレスのためバックラッシが存在せず、駆動部の高精度化を実現します。

• 小型化

  部品点数が減るため、装置の小型化、省スペース化に繋がります。

• 加速性向上

  完成や機会損失が少ないため、トルクを無駄なく過減速に利用できます。

• バックドライバビリティ

  マスタースレープ制御の触覚フィードバックをする際に有利になる特性です。

マスタースレーブについてはこちらへ ➡︎

世界最小のダイレクトドライブモータ
「μDDモータ」のご紹介

大口径シリーズ(Φ100~Φ60)

MDH-100シリーズ

μDDモータにφ100が新登場。瞬時トルク9.6Nmのシリーズ最大となるµDDモータ。

MDH-70シリーズ

小型大口径中空軸。インデックステーブル。ロータリーアクチュエータの代替、ロボット(肘、肩相当)に最適。

MDH-60シリーズ

小型大口径中空軸。エンドエフェクタ、ロボット関節などに最適。

小型高トルク(Φ40~Φ30)

MDH(12)-40シリーズ

MDH-40シリーズの内径拡大シリーズ。φ12mmの内径にケーブル、レーザー等を配置可能。

MDS/MDH-40シリーズ

エンドエフェクタ(搬送θ軸、アライメント用途)生産設備の自動化、ロボット(手首相当)に最適。

MDS/MDH-30シリーズ

高精度ディスペンサ、小型ジンバル駆動に最適。中空軸内にタップを切り、ロータリージョイントを設置してエアチューブを貫通。

超小型(Φ21~Φ13)

MDS/MDH-20シリーズ

貫通軸サーボモータで世界最小。エンドエフェクタ(ハンド、グリッパ、Zθユニット)に最適。低減速比ギヤの組み合わせで小型ハンドにも。

MDS-13シリーズ

世界最小ダイレクトドライブモータ。電子部品等の軽量ワークのグリッパ、ロボットハンドに最適。

μDDモータ（マイクロ・ダイレクトドライブモータ）は、マイクロテック・ラボラトリーが独自開発した世界最小クラスのダイレクトドライブモータです。

従来のモータのように減速機を介さず、モータの回転をそのまま負荷に伝えるギアレス駆動を採用しているため、バックラッシュや摩耗がなく、滑らかで高精度な動作が可能です。

特に低速域で大きなトルクを発揮できる設計となっており、半導体製造装置や検査装置、産業用ロボットなど精密な位置決めと信頼性が求められる分野で活用されています。

さらに、モータ内部には高分解能エンコーダを一体化しており、微細な角度まで正確に制御できます。中空軸構造を備えているため、内部にケーブルやエアチューブを通すことができ、装置全体の小型化や設計自由度の向上にも貢献します。

小型ながら高トルク・高精度・静音性を兼ね備えたμDDモータは、従来の駆動方式では解決できなかった課題を解消し、次世代のモーションコントロールを支える革新的なモータです。

μDDモータの導入事例・カスタマイズ事例

採用業界

μDDモータと一般的なDDモータの比較（サンプル）

μDDモータ安心してご使用いただける
サポートと体制

●選定サポート

お問合せいただきましたら専属担当が付き選定サポートいたします。
モータ選定、ドライバ選定はこちらから

●アフターサービス

ハードウエアは多くのテストを合格した製品を厳密な品質保証体制によって管理されています。
万一初期不良でも無償交換致します。
アフターサービスは、修理対応、不調の原因解析の2つになります。

・チューニングサポート

　・オートチューニング機能
　導入手順と実力値はこちら
　（2024年リリース）

　・マニュアルチューニングでさらに最適設定
　チューニングレシピ、手順はこちら（ユーザ登録必須です）
　MTLエンジニアによる有料チューニング申し込みはこちら

　・ユーザ様が使い慣れたドライバーでも使用いただけます。
　対応メーカーはこちら

納入までの流れ

よくある質問

Q　μDDモータはどのような種類のモータでしょうか
A　ACサーボモータです。ドライバ電源電圧はDCですが、内部は三相PMロータです。超低速～高速まで滑らかな位置速度制御や、高精度電流制御が可能です。

Q　μDDモータはなぜ高精度位置決めが可能なのでしょうか
A　MTLのモータコアは他社の一般的なモータに比べてスロットを細かく分割しております。また一体設計しているエンコーダの分解能が高く、より細かい位置を監視している為に高精度の位置決めが可能となっています。

Q　μDDモータを使用した装置の特長として「静音性」とあるが、なぜ静かになるのでしょうか。
A　モータの高回転による機械的な摩擦音や減速機による摩擦の摺動音は、ダイレクトドライブ機構にて装置を製作されることでなくなるためです。

Q　既存のモータと置き換えできますか
A　MTL製ドライバを使用したトルク・電流・速度それぞれの制御が可能な他、三菱電機製 MELSERVO-J5 やパナソニック製 MINASシリーズとも接続可能です。具体的な選定についてはお問いあわせください

Q　従来モータとの比較表はありますか？
A　従来のモータ＋ギアのアクチュエーターとの比較は以下の通りです。

マイクロテックラボラトリーについて